ドラムスのサニー・マレーの1965年のアルバム。このCDの岡崎正通氏のライナーノーツによると、60年代のはじめにトニー・ウィリアムズとほぼ時を同じに、ジャズ界の第一線にデビューしたとある。この1965年のトニー・ウィリアムズはマイルス・デイビスのバンドの一員としてハービー・ハンコックらと共にシカゴのプラグド・ニッケルにおけるライブ盤を残している。一方のサニー・マレーはこのフリージャズのアルバムを残しているが、やはりライナーナーツによると、こちらはマイナー・レーベルのジハッド・プロダクションから本アルバムで詩の朗読しているリロイ・ジョーンズの監修のもとでリリースされたものです。
参加しているアルバート・アイラーは1963年にデンマークのレビューレーベルにて昨日聞いていた「マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー」を録音し、64年、65年とニューヨークにてEPSレーベルに多数の録音を行っている。本アルバムはそんなときのアルバム。ぼくはこのアルバムをレコードの時も持っていたし、20年ほど前、それらを売り払った直後に買い求めたCDを今も所有している。この時期のEPS盤を持っていないので、ずいぶんとこれにこだわっているようです。リロイ・ジョーンズの声とかジャケットデザインから、フリージャズを聞くことに熱中していた頃の記憶が少しだけ垣間見えてきます。その度合いは「マイ・ネーム・イズ・アルバート・アイラー」より多いので、ノスタルジーの度合いも強かったのでしょう。ともかく、これらのアルバムを聞くと、当時のEPS盤をとても聞きたくなります。
Sonny’s Time Now
Sonny Murray ds
Albert Ayler ts
Don Cherry tp
Henry Grimes b
Louis Worrell b
Liroy Jones reeding
1965年11月ニューヨークで録音
DIW RECORDS