1987年のことだが、そろそろ周りでも早い人がコンピュータを使い始めていた。この年にはぼくも、という気になり、家内と二人で日本橋の電気街へ下見に行ったのだった。一応、同業者からはコンピュータの知識を仕入れて行ったのだが、家内はそういった候補のものに目をくれずに、これがいい、と指さしたのが Appleの Macintosh Plus(マックプラス)だった。それは、他のメーカーのものとは一線をかくす、ともて可愛いコンピュータだった。
とにかく高価なので、それから半年間、マックの下調べに専念し、その年の暮れに買ったのだった。写真はその時についていたフロッピーディスクだ。上の左がシステムディスク(漢字Talk1)、右がフォントディスクだ。ハードディスクがないので、フロッピードライブに入れ、メモリーに読み込ませていたのだ。ディスクを入れたり、出したりも今では懐かしい思い出だ。下の3枚はバンドルされていたHaperCardのディスクだ。マックプラス本体はとうにないが、これらのフロッピーディスクだけは未練がましく今だに持っている。
あれから、18年・・・。その後、仕事の上でかけがえのない存在になるマックだが、その長いの付き合いも偶然みたいなきっかけから始まったのだ。考えると怖いような、何ともいえない感じだ。