1960年代、バーニンガム初期の作品には、孤独とか人生の悲哀が色濃く表現されている。絵の色調も暗くて、暗い感情を適格に表現している。それが、70年代に入ると、絵は洗練され、色調も明るくなるが、根底にある孤独感は微妙に残っ… 続きを読む ずどんといっぱつ――すていぬシンプだいかつやく / ジョン・バーニンガムの絵本
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ねんころりん / ジョン・バーニンガムの絵本
表紙だけを見てたら、これがジョン・バーニンガムの絵本とは気がつかないかも。バーニンガムの絵本はどれもこれも他のものよりは少しおしゃれな表紙が特徴だけど、本書の表紙のおしゃれ度は低いから。でも、中味は完全にバーニンガムの世… 続きを読む ねんころりん / ジョン・バーニンガムの絵本
鼻のこびと / リスベート・ツヴェルガーの挿絵のある幻想小説
これは絵本ではない。幻想小説にリスベート・ツヴェルガーの美しい挿絵がたくさん入った贅沢な本だ。小説の内容はなかり幻想性が高くて、読み始めたら止められなかった。作者のヴィルヘルム・ハウフは1802年に南ドイツのシュツットガ… 続きを読む 鼻のこびと / リスベート・ツヴェルガーの挿絵のある幻想小説
木の上の家 / ビアンカ・ピツォルノの児童文学
奇想天外なお話で、ちょっと付いて行けない感じ。これが昔々、とかだったら、ま、いいか、なんだけど、マンション住まいに飽きたから木の上で暮らすことになったというお話だから、付いて行けない。でも、だからおもしろい。 8才の女の… 続きを読む 木の上の家 / ビアンカ・ピツォルノの児童文学
ベネチア人にしっぽがはえた日 / アンドレア・モレジーニのイタリア児童文学
イタリアはベネチア(ベニス)が舞台のあったかい喜劇小説。時代はちょっと古い。魔女がまだ活躍してた頃だけど、大昔じゃない。ベネチアのユダヤ人商人が活躍してた頃。そう、キリスト教徒のねたみを買ってたし、ユダヤ人はゲットーに住… 続きを読む ベネチア人にしっぽがはえた日 / アンドレア・モレジーニのイタリア児童文学
ベンジーとおうむのティリー / マーガレット・ブロイ・グレアムの絵本
「日本のみなさんへ」という著者の一文と、子どもの著者と愛犬が写っているとてもほのぼのとした写真が載っている。捨てイヌをひろい、飼わせてもらったイヌだと書いてある。本書はベンジーというイヌが主人公の絵本。この絵本の持ち味は… 続きを読む ベンジーとおうむのティリー / マーガレット・ブロイ・グレアムの絵本
アマチェム星のセーメ / ロベルト・ピウミーニ作の児童文学
アマチェム星では、泉からわき出た水が川になり、川は低い所から高い所に流れて盛り上がり山を形作っている。水の山には魚が泳いでいるが、水から出てひれが翼となって、空を飛ぶこともできる。鳥魚という。木々には根っこがなくて天空に… 続きを読む アマチェム星のセーメ / ロベルト・ピウミーニ作の児童文学
アルド・わたしだけのひみつのともだち / ジョン・バーニンガムの絵本
主人公のおんなの子は、いつも一人ぽっちの孤独な子。学校ではいじめられたりもする。夜中に怖い夢で目覚めたり、弱いおんなの子。でも、アルドどいう名前の大きなウサギのようなともだちがいる。アルドのおかげで、おんな子はものすごく… 続きを読む アルド・わたしだけのひみつのともだち / ジョン・バーニンガムの絵本
ヒットラーのむすめ / ジャッキー・フレンチの児童文学
とても気になるタイトル。時代は現代。・・・車の前にカンガルーが飛び出してきたり。れれっ思って、後ろの作家紹介を読んだら、オーストラリアの作家。舞台はその田園地帯。あのナチスのヒットラーなので、はなからヨーロッパのお話と思… 続きを読む ヒットラーのむすめ / ジャッキー・フレンチの児童文学
いつもちこくのおとこのこ――ジョン・パトリック・ノーマン・マクネシー / ジョン・バーニンガムの絵本
呪文みたいに長い名前のおとこのこが主人公。この長い名前がことある度に、読むことになるので、本当に呪文のような感じになる。本書でおもしろいのは、見返し。手書きの文章が繰り返し書かれている。実はこれ、本文と密に関係している。… 続きを読む いつもちこくのおとこのこ――ジョン・パトリック・ノーマン・マクネシー / ジョン・バーニンガムの絵本