SCIENCE VERSE / Jon Scieszka と Lane Smith による奇妙で楽しい絵本

これは科学の絵本らしい。絵だけを見ていても楽しい。きれいな上にユーモアがある。文章は詩らしい。読めないのでよく分からないが、科学を詩で説明しているらしい。そして、前の2冊同様、タイポグラフィが素晴らしい。フォントも同じ、フランクリン・ゴシックのファミリーで統一されている。この古くて格式あるフォントだから重厚な印象のあるページに仕上がっているが、絵にユーモアがあるので、なんとも不思議なバランス感覚がかもし出されている。
例えば、チョウチョの生態を描いたヴォークの「あおむしけむし」とか Irene Kelly のハチドリの生態の「It’s a Hummingbird’s Life」のような理科の教科書を美しくしたような絵本がある。本書の場合は科学を扱っているからやはり同じかというと、同列にはできない何かがある。ブラックユーモアなのか、直球勝負なのか全く分からない。でも、絵本として他に例を見ないぐらいにすごいものであることは確かだと思う。

SCIENCE VERSE
Text : Jon Scieszka(2004)
Illustrations : Lane Smith(2004)
VIKING 2004
Design:Molly Leach

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カテゴリー: 絵本