アンドレ・ダーハンの絵本って、あまりに優しすぎてこのブログでは取り上げることがなかった。やわらかいタッチ、満面に笑みをたたえる登場人物や動物たち。愛が満ち満ちている絵なんだけど、そこに素直に入っていけない時もある。でも、今日のように体調を崩して,ちょっとブルーな気分の弱気なときは、乾いた砂に水が吸い込むように、流れ込んでくる何かがこの絵本にある。
太陽の訪問を受けたエリコは、砂漠が水不足で動物が困っているのを知る。エリコは北極に飛び、氷山を一個、砂漠へ運ぶ。砂漠の動物たちが喜ぶというお話。洋書だけど、文字のない絵だけの絵本。1989年の作品。