3びきのぶたたち / デイヴィッド・ウィーズナーの絵本

3びきのぶたたち先日、デイヴィッド・ウィーズナー(「セクター7」)の絵本を初めて読んで驚いた。この「3びきのぶたたち」はそれ以上だ。子どもの頃に読んだ記憶のある「3びきのこぶた」をウィーズナー独特の解釈で再構築している。

昔のお話の通り,3びきのブタはそれぞれワラの家、木の枝、レンガの家を建てると、オオカミがやって来て、ワラと木の枝の家を吹き飛ばしてしまう。最初に吹き飛ばされてブタは、絵本のページの外側にまで飛ばされて、オオカミの攻撃から逃げることができる。ここんところは、実際に絵本を見ないことには分からない。

ページの外側に出ることを覚えたブタたちはもう、やりたい放題。ページを折って大きな紙飛行機を作り、それに乗って飛んでみたりするから、フツーの絵本を読むつもりだとついていけない。

ページの外に出るだけじゃなく、物語の中にも入っていく。マザーグースの絵本の中に入って逃げ出すが、ネコがついて来るという具合で、変なの・・・。しかし、ブタの表現は非情に精緻。いたづら好きのかわいいブタがなんともいえない。

デイヴィッド・ウィーズナー 作、江國香織 訳(BL出版、2002年10月発行)

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カテゴリー: 絵本