原作 グリム兄弟、絵 リスベート・ツヴェルガー、訳 池田香代子(BL出版、2007年5月発行)
長年、飼い主のもとで働き詰めで歳をとり、追い出されるように逃げ出したロバとイヌとネコとニワトリが出会い、ブレーメンの町に出て楽士になって食べて行こうというお話。もっとも町に出る途中、どろぼうの家をおそって住み着いてしまうのだが・・・。
これもまたツヴェルガー独特の品のある美しい絵本だ。でも、それだけではちょっと物足りない。ぼくがツヴェルガーに求めているものは、品のある美しい絵の裏側にある毒のあるような刺激だ。例えば、「鼻のこびと」とか「ばらになった王子」みたいな絵本を読みたい。