メキシコのクリスマスパーティを描いた絵本。ポサダと呼ばれるパーティが9日間、家々を巡って開かれるという。ポサダには素焼きのつぼに紙で動物や星の形にしたピニャタが用意される。その中にキャンディなどお菓子を入れて、庭に吊るす。招待客を交えた行進の後、ピニャタが割られるのが子どもたちの楽しみだという。
絵本の主人公セシの初めてのポサダが行われることになり、セシも星の形のピニャタを用意をする。しかし、ピニャタを割られたくないセシだったが、最後は星のピニャタがセシに語りかける。メキシコの風習を描きながら、幻想的な気持ちにさせてくれる素晴らしい絵本だ。
マリー・ホール・エッツとアウロラ・ラバスティダ 作
マリー・ホール・エッツ 絵
ぼくの見た The Viking Press 版によると1959年初版となっている。
古い絵本だが、絵が素晴らしい。鉛筆らしいがブラック一色の下絵に部分的に彩色されている。それがメキシコ特有の極彩色で、とてもいい感じだ。