士郎正宗著『攻殻機動隊2』が届いた

攻殻機動隊 (1) KCデラックス攻殻機動隊 (2) KCデラックス

1週間前、クラブのDJパーティのフロアでの雑談で『攻殻機動隊2』を勧められた。すぐに Amazon に注文していたのが数日前に届いた。このコミックは非常に難解で、何度読んでも全体像を理解できないでいる。細部は読むたびに新しい発見があって何年経っても楽しめるコミックなんだ。だから、続編にまで手を出す余裕がなかった。いづれと思いつつ何年も経っていたけど、ファンに勧められて欲しくなった。

正式なタイトルは、
1は『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』(1991年刊)
2は『攻殻機動隊 MANMACHINE INTERFACE』(2001年刊)。

1に登場する主人公の草薙素子の存在感が圧倒的で、彼女に惚れてるっていうのが本音。彼女は身体のほとんど全部を人工器官で代用されている改造人間、すなわちサイボーグなわけ。彼女本来の器官は脳と脊髄のみ、これはカプセルに保護されているので別の義体に入れ替え可能。別な義体に入っても草薙素子であることに変わりはない。しかし、彼女は時に自分を疑うときがある。自分の物と思っている脳だが、その記憶は他の人間からダビングされたものかもしれないと・・・。すなわち自分は模擬人格者なのかもしれないと悩むときがある。

草薙素子は1の最後で現実世界から去っていく。彼女は(ネットの)情報の海で発生した生命体と自称する現象と融合して広大なネットの中に消えていく。だから、2には登場しないらしい。