「Adobe CS5で作る電子雑誌とデジタルカタログ」セミナーに行ってきた

29日のTooデザイナーズソリューションセミナー「Adobe CS5で作る電子雑誌とデジタルカタログ ~ Digital Publishing Platform, Flash Catalyst, Packager for iPhone ~」を聞いてきた。

iPhoneやiPadで見る電子雑誌がどのように作られるのか知りたかった。このセミナーは「Digital Publishing Suite」というアドビ社の新しいコンテンツ作成ツールの紹介がメインだった。このSuiteは来年発売(2011年第2四半期予定)のものだが、アメリカではベータ版を使用して、「WIRED」の電子雑誌版がiTunesで販売されている(WIRED Magazine for iPad on the iTunes App Store)。

その「Digital Publishing Suite」だが、これは、電子雑誌の制作サービス、配信サービス、E-コマースサービス、解析サービスを行うものらしい。アメリカでの予定されている月間使用料が紹介されていたが、雑誌社などが購入するものなのだろう。

セミナーでは、InDesign CS5 で誌面の制作を行い、Interactive Overlay Creatorを使ってインタラクティブ要素を誌面に追加。InDesignのファイルをDigital Content Bundlerを使用してiPodにアップロードできるイシューファイルを作成、という手順を紹介。

Digital Publishing Suite を使うには、InDesign CS5 でデザインすることは必須なのだが、Interactive Overlay CreatorやDigital Content BundlerがSuiteだけ含まれるものなのか、InDesignに含まれるのかなど不明だった。InDesignに含まれるような話もしていたようだが、よく分からなかった。

InDesign CS5 を持っていても、Digital Publishing Suite がなければ、iPad用アプリが制作できないというのであれば、フリーランスレベルでは無縁の話だろう。Digital Publishing Suite がなくても電子ブックの制作できて、後は自分でアップル社に申請するというのなら、展望がありそう。来年の第2四半期までに、たくさんの情報が流れてくるに違いない。

セミナーの案内には、Adobe CS5 で作る電子雑誌とか書いてあるけど、90分の時間で InDesign CS5とDigital Publishing Suiteの紹介が精一杯で、ほかのCS5はPhotoshopとIllustratorの少し触れただけだった。

製品紹介は、電子パブリッシングソフトウェア | Adobe Digital Publishing Suiteで。

さらに詳しい情報は、
ADOBE DIGIPUB MAGAZINEサイトの中の、
デジタルパブリッシング関連情報が詳しい。
中でも、ここの「Adobe Digital Publishing Suiteに関するドキュメント」の「Adobe Digital Publishing ユーザーガイド」(PDF:4.6MB) に詳しい情報がある。

今回のセミナーの内容もここからのものだった。

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