阿木譲の nu things に於ける nu jazz

「Before and After jaz’ ~A new and important phase in a growing career」~groove setter AGI Yuzuru~
の nu things から帰ってきた。興奮して寝付けない。朝から仕事というのにトホホな夜だ・・・。

20時スタートに10分ほど遅れたが、すでに、nu things に nu jazz が満ちていた。それから150分、ノンストップで阿木譲氏は nu jazz を連射し続けた。ぼくは nu things でもう4、5回は氏のDJを体感している。アタマで理解しようとしても無理。少しづつだが皮膚感覚が学習をしている。

昔、ぼくはタイポグラフィの仕事のプロだった。今は、最後尾で懸命に離されまいともがいている状態だが、Webデザインのプロだ。プロには時代の潮流が見える。それは多数派を意味しない。たとえ、少数派であっても大義のようなモノ、その存在を感じられるのが潮流だと思う。

タイポグラフィの時代、少数派の写研書体に目をつけたし、MacづかいにDTPが大勢を占めているときにWebをスタートした。さらには、SCCやFlashと確実に時代の潮流に目を付けた。残念なことに学習のスピードが遅いためにいつまでも道半ばだが、目のつけどころは間違っていないはずだ。

しかし、自分の快感を基準にして聞いているだけのぼくは、当たり前のことだが音楽についてはアマチュアだ。今夜は阿木譲氏が歩む音楽の潮流を感じ取れたと思う。nu things ではライブ演奏よりも、氏のDJには欠かさずに出かけている。それが自分でも説明が付かなかったが、今夜は分かったような気になれた。氏が音楽の潮流を垣間見せてくれる数少ないチャンスなんだと思う。アマチュアには願ってもない幸せな時間だった。