愛しの周防町通りでjackが路上と感じた

136004928523日のjack@clapperのことなんだけど、階段を上がって外が見えたら、もう明るいと思ってたのに暗くて以外だった。でも、外へ出て周防町通りで東の空を見たら、ボーっと明るくて、空は群青色だった。通りのビル街が、そのぼんやりとした明かりの中に頼りなげに浮かんでいる。こんなに美しい周防町通りの風景は始めてやないかと、目に焼き付いて、そのことを書いておこうとこの数日考えていた。

周防町通りは昔からよく歩く路だった。新町1丁目に事務所を持っていたことがあったけど、道頓堀にクライアントの一つがあって、打合せや納品で頻繁に行き来していた。その時によく通ったのがこの路だった。

新町や堀江に今のようにスーパーマーケットもなかったので、食材は心斎橋のそごうや大丸の地下へよく買いに行った。なんやかんやでこの路を歩いた。当時は御堂筋から西へ入ると材木屋なんかの多い暗い雰囲気の人通りの少ない街だった。ビッグステップのところには小学校があって、それが長いこと廃校のままで、その高い塀の横の陰気な路を歩くのが好きだった。

いつからあの辺りがアメリカ村と呼ばれだしたのか知らないが、ぽつんぽつんと衣料品店があると思っていたら、またたく間に現在のアメ村になっていた。夜明け前の路上で、美しい風景を見ながら、こんな記憶が瞬間、駆け巡って、周防町通りがとても愛おしくなったよ。

jackは去年から意識して行き始めたパーティで、毎回行っているわけじゃないけど、jack独特の優しいような、あの空気を感じて、いいナ~と思っていた。この夜は特別にそれを強く感じて、夜明け前の外に出たわけ。そしたら、jackのフロアーが路上じゃないかって思ったわけ。

路上ってぼくにとって、日常的な場所って意味で使っている。祭りとかの特別な場所じゃないってこと。クラブ通いを始めて、まだ3年にもならないけど、パーティのフロアーがなくてはならない場所になっていることを、この夜のjackで強く感じたんだと思う。

も一つ、ビートニクのジャック・ケルアックの『路上』を意識している。ぼくは、まだこのビートニクの代表的作品を読んだことがない。今日、図書館へ予約の本を取りに行く途中、突然、あのjackの路上、イコール夜明け前の路上がケルアックの『路上』じゃないかって、直感的にひらめいて、書庫にあった汚れた『路上』を借りてきた。直感はあたっているかどうか、読まないことにはわからない。さー、どうだろう?

SATURDAY.23.JANUARY.2010 JACK@CLUB CLAPPER,OSAKA の
DJ/HANDA, TEN (STERNE from TOKYO) , KUNIO ASAI (Brilliant*) , MAI (ONGO) , LIGHT/SENCE OF WONDER (SPECTRUM) FOOD/
ABETICA そして大勢のダンサーに感謝。