春の嵐の中、初めてのクラブ “Sound Dining M” へ

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この数ヶ月、体調悪いわ、不景気の影響あるわで家に閉じこもっていた。不景気と行っても、細かい仕事とか金にならん作業がたまってるんで、のんびりしているというわけではない。昨夜は久しぶりにクラブへ出かけた。ミクシィで見つけた西区九条の “Sound Dining M” のレゲイパーティ。

仕事が片付いたのが深夜の0時。夜食を食べて家を出たのが1時。えらい雨だ。見るからにクラバーな若者たちがジャジャ降りの中、タクシーをひろってる。みんな心斎橋やアメ村方向。ぼくは反対の方向へひたすら歩く。木津川を越える手前で、自転車でぼくを追い抜いた青年が橋のたもとで止まってこちらを見ている。

知り合いヤ。こないジャジャ振りのこんな時間に、こんな辺境で知り合いと会いたくない。先手を打って「どこへ行くん?」と声をかけたら「家に帰えるんですよ」とそれ以外に何があるのかってな感じ。そして「どこへ行くんですか・・・」。やっぱりな、聞かれたくない質問ヤ。

隠してもしゃーないので「クラブや」と答える。
向こうは「えッ」と一瞬、間合いを置いて。「こんなところにクラブが・・・?」。
「みなと通りからちょっと入った街工場の密集した中にクラブがあるんやて」。
青年もクラブへ行く人なんで、この返事で目を輝かせる。
「えッ、そんなとこにクラブがあるんですか? よく行くんですか?」。
「いや、初めてや」。
「えッ、」またや・・・。
「女性と地元民の入場料が無料やて、おもろいと思って行ってみるんや」と、なぜか言い訳めいてくる。
「また、詳しく聞かせてください」と青年は自転車で走り去って行く。

プリントアウトした地図をたよりにクラブを見つける。繁華街とは無縁の、深夜の町工場に囲まれて “Sound Dining M” があった。そこのネオンだけがやけにど派手に見えるのは大雨のせいか。フロアは2階だが、3階もある。フロアはよく行くアメ村のクラブより広い。長方形だが、ヨコ幅もゆったりとしているので開放感がある。

なんといっても、DJブースが非常に広い。フロアのヨコ幅いっぱいを取っているからだ。フロアと段差がないので、DJと同じ目線で手元もよく見える。これで好きなDJのプレイを見れたらたまらんと思う。この夜は大雨のせいか客は少ない。ショーケースに踊るダンサーさんや常連さんばかりで、ぼくは浮いている。床もいいし、音楽にのればかなりいい感じで踊れそう。

ぼくの場合、レゲイはボブ・マーリーとアスワドで止まっている。なので、この夜にかかったレゲエは想定外でのれなかった。でも、久しぶりに爆音を聞けたのが良かった。早朝になってクラブを出た。まだ暗いけど小雨になっていた。後で聞いたら、春の嵐だったとか・・・。