カタログを見ていたら、このアルバムにフレディ・ハバードの名前があった。1958年12月の録音の〈Then I’ll Be Tired of You〉でほんの少しだけどソロをとっている。たどたどしいプレイなんだけど、妙に感じるところがあってその部分だけを繰り返し聞いた。彼の初リーダーアルバム『Open Sesame』(Blue Note 4040)は2年後の1960年だ。
フレディ・ハバードは20歳の1958年にニューヨークに出てきたというから、その年にコルトレーンと演奏しているんだ。もっとも、この頃のジョン・コルトレーンもまだそれほど有名ではなかった。このアルバムは有名になったころの1963年にリリースされたらしい。
ここには1958年の7月と12月の2回のセッションから2曲づつが選ばれている。4曲ともスローテンポで非常に長い。聞いていてだれるほど長い。レッド・ガーランドも彼特有の軽快さが感じられない。コルトレーンを除いては全体に鈍重な印象を持つアルバムだ。
なかでもいいのが〈Love Thy Neighbor〉。この出だしから始まるコルトレーンの長いプレイがいい。むせぶ泣くような〈Stardust〉、けだるい〈Then I’ll Be Tired of You〉のトレーンもいい。
John Coltrane / Stardust
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Wilbur Harden, fluegelhorn
John Coltrane, tenor sax
Red Garland, piano
Paul Chambers, bass
Jimmy Cobb, drums
1958年7月11日録音
Freddie Hubbard, trumpet
John Coltrane, tenor sax
Red Garland, piano
Paul Chambers, bass
Jimmy Cobb, drums
1958年12月26日録音