ケニー・バレル / Blue Lights Vol.2

ブルー・ライツ Vol.2なんたって1曲目の〈Rock Salt〉がいい。ブルージーなミディアムテンポ。抑制されたテンポのなかに全員のテンションの高まりが垣間見える。ルイ・スミス、ジュニア・クック、ケニー・バレル、ティナ・ブルックス、ボビー・ティモンズ、サム・ジョーンズと続くソロは圧巻。とくにティナ・ブルックスとボビー・ティモンズはこのブルースにぴったりと、はまってる感じがとてもいい。Vol.1と2を通してこのナンバーが一番いい。

次の〈The Man I Love〉のスタートがすごい。アート・ブレーキーのドラムからはじまり、すぐにサム・ジョーンズのベースがテーマメロディを奏でる。そのまま二人のプレイがしばらく続くが、ここがムチャいい。そして、ケニー・バレルとルイ・スミスが参加してきて、スミスのソロ。続いてディーク・ジョーダン。このジョーダンがいい。当たり前だけど、ボビー・ティモンズと全く違う。この二人のピアニストを楽しめるのがこのアルバムの特徴。

3局目の〈Chuckin’〉は特徴のないプレイだし、次の〈Phinupi〉は軽快にスイングするアップテンポなナンバーなんだけど、どこか平凡。このアルバムは〈Rock Salt〉と〈The Man I Love〉につきる。

Blue Lights Kenny Burrell Vol.2

1. Rock Salt
3. Chuckin’
Louis Smith, trumpet
Junior Cook, tenor sax
Tina Brooks, tenor sax
Kenny Burrell, guitar
Bobby Timmons, piano
Sam Jones, bass
Art Blakey, drums

2. The Man I Love
Louis Smith, trumpet
Kenny Burrell, guitar
Duke Jordan, piano
Sam Jones, bass
Art Blakey, drums

4. Phinupi
Louis Smith, trumpet
Junior Cook, tenor sax
Kenny Burrell, guitar
Duke Jordan, piano
Sam Jones, bass
Art Blakey, drums

1958年5月14日録音
Blue Note 1597

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□ケニー・バレル / Blue Lights Vol.1(1958.5.14 Blue Note 1596)

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カテゴリー: Jazz