ケニー・ドリュー / The Kenny Drew Trio

The Kenny Drew Trioアルバム・ジャケットが印象的なケニー・ドリューのピアノトリオ・アルバム。30年ほど前はピアノ・トリオのプレイが好きで、よく聞いていたけど飽きては聞くを何度か繰り返していた。先日、ケニー・ドリューのリーダー・アルバム『Undercurrent』を聞いたら、この『The Kenny Drew Trio』が思い出されて、聞きたくなった。『Undercurrent』を聞いたあとでは、このアルバムがすごくよく聞こえたから不思議なものだ。

最初の〈Caravan〉は、最初に聞いたときのインパクトは強いけど繰り替し聞くとすぐに飽きる。なんたって、ぼくはケニー・ドリュー作のブルース〈Blues For Nica〉が好き。ケニーのオリジナルはもう1曲、〈Weird-O〉だが、こちらは軽快によくスイングするナンバー。これもいい。セロニアス・モンクの曲〈Ruby, My Dear〉は内省的なプレイ。これら3曲を繰り返し聞いている。

『Undercurrent』はクインテットだが、ティナ・ブルックスの『Back To The Tracks』もクインテット。ジョン・コルトレーンの『Blue Train』はセクステット。これらのアルバムのケニー・ドリューのソロパートもすごくいい。

ピアノトリオでは1953年のレコーディングで2枚出ている。53年4月がブルーノート、6月がヴァーブだ。どちらもカーリー・ラッセル(b)、アート・ブレーキー(ds)とのトリオ。これらはビバップの頃、いつか聞いてみたい。特にヴァーブ盤のジャケットがケニーの写真だけど、これすごくいい。

Kenny Drew / The Kenny Drew Trio
Freddie Hubbard, trumpet
Paul Chambers, bass
Philly Joe Jones, drums
1956年9月20、26日録音
Riverside 224

《このブログのケニー・ドリューの関連記事》
□ティナ・ブルックス / Back To The Tracks(1960.9.1 Blue Note 4052)
□ケニー・ドリュー / Undercurrent(1960.12.11 Blue Note 4059)

投稿日:
カテゴリー: Jazz