The Tiny Seed / Eric Carle の小さな種が大きな花になる絵本

The Tiny Seed昨日はヤドカリの絵本『A House for Hermit Crab』を読んだけど、今日の『The Tiny Seed』がまたまた素晴らしい。表紙いっぱいに大きな花が描かれている。その単純明快さから幼児向けの絵本だと思ったら、けっこういいのでびっくりした。それでネットでエリック・カールを検索して知ったんだけど、あの有名な『はらぺこあおむし』の作者なんだね~。ちょっと驚いた。ぼくはその『はらぺこあおむし』をまだ見ていない。

表紙が完璧に幼児向けしてるから敬遠してた。幼児向けをまったく見ないわけじゃない。シャーロット・ヴォーグのネコの絵本なんか好きだし。でもアオムシは敬遠していた。これは遅まきながらエリック・カールの絵本をもっともっと見たいなーと思った。

本書の『The Tiny Seed』だって、魅力は単純明快な絵とストーリーから気持ちが飛翔させられるところだと思う。秋、風が木々の梢を吹き抜けている。上空では小さな種が舞っている。種の旅が始まる。その種が大きな花となり、再び種を上空に撒き散らせて終わる。

無限に続く自然の営み、とか、輪廻とか、しちめんどくさいことなんて、本書の前ではしらけるだけ。絵に染まり、喜びを感じるだけでいい。幼い子に読み聞かせながら、その子と感動を分かち合えたら最高だと思った。

The Tiny Seed
Eric Carle, 1987
Simon & Schuster Books for Young Readers

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カテゴリー: 絵本