Handshake 9

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September 22nd
@ 新世界Bridge
Live:
Carlos Giffoni ( USA )
Masahiko Ohno (Solmania)
Brain Tibet (Kyoto )
Toshio Munehiro
Dj:
Kouhei the Koyxen
Vj:
H:omsona

時間がたつにつれて、「Handshake 9」がとてもいいコンサートだったことが、じわーっと強くなってきた。たぶん、長く記憶に刻まれるに違いない。4人のパフォーマーはみんなソロだった。4人とも、広いホールで一人、黙々とプレイを続ける様子はビジュアル的にも印象深かった。大音量のサウンドに身じろぎをしない聞き手は、ホールのそこかしこに居場所を確保して静止したままだ。

なぜ、ノイズなんだろう? そこに居る自分が溶けていく感覚・・・かな。溶けるということで、自分の存在が実感できる。そう、ロックやフォーク、ジャズ、クラシックなどのメインストリーム・ミュージックのコンサートにあるのは連帯とか共感。聴衆は共感の渦の中に埋没することで、自分の存在を実感して感動する。ノイズ・ミュージックは連帯や共感から無縁だと思う。そこにぼくは惹かれている。

60年代から70年代にかけてのフリー・ジャズのときもそうだったと思う。刹那的なアナーキーの気分で、瞬間の実感を満足していたので、後にひきづらない。だから、フリー・ジャズの思い出に浸るなんてことはダサイ。ノイズ・ミュージックも同じだと思う。たぶん、人はコインの裏表のように、メインストリーム・サウンドとアンダーグラウンド・サウンドの両方を求め続けるんだと思う。