無茶苦茶におもろい・・・絶対に笑える絵本 Walter the Farting Dog

四六時中、おならをする犬の話だが、ちょっと他にないぐらいに笑える絵本だ。兄妹が迷い犬の収容所から引き取り手のいない犬を連れてくる。この話はバーニンガムの「コートニー」と同じだ。バーニンガムの方は家事の得意な犬だったが、こっちはおならをするだけの犬だ。バスで洗い、獣医に見せ、えさもいろいろと試すが効き目はない。ついにお父さんは返してこいと言う。最後の夜、なんと家に侵入したドロボーをおならで撃退してしまい、めでたく家族の一員になるというお話だ。

笑えるのはストーリーだけではなく、絵がなんとも人をくっている。このユーモア感覚がたまらない。両親、兄妹のほかにネコも重要な家族の一員だ。このネコの仕草が笑いを誘う。もちろん、おならをするわけでなく、ましてやしゃべるわけでもない。ただ、いるだけなのに、笑える。これはすごい。ほかに家族とはいえないが、一匹のクモも必ず絵のどこかにいて勝手に家族のように振る舞っている。このクモの存在も本書には欠かせない。ほかには、壁紙の柄とか、兄妹の寝具のカバ-なんかも笑える。そうそう、家族がはいてる動物スリッパはほんとうにバカみたいで笑える。でもドロボーを撃退したあとの最後のオチはやっぱり、一番笑える。

Walter the Farting Dog
Copyright (c) 2001 by William Kotzwinkle and Glenn Murray
Illustrations (c) 2001 by Audrey Colman

投稿日:
カテゴリー: 絵本