昨日、データクラフトの通販カタログ「デザインポケット」が届いたので眺めていたら、モリサワのフォント「A1明朝」が目に止まった。とても言葉で表現できないくらい懐かしい。
もう30数年前のことだが、ぼくは写植オペレータを仕事にした。勤め先はあえて給料の安いデザイン事務所を選んだ。グラフィックデザイナーとじかにコラボレーションしつつ印刷物を仕上げる現場で、デザインも学びたかったからだ。何ヵ所かのデザイン事務所を転々としたが、そういうところでは写植オペレータは一人かせいぜい二人ぐらいなもので、あるとき自分の技術の限界を感じて、写植を専業とする会社へ入った。