1999年に刊行された Tim Berners-Lee 著、”Weaving the Web” の全訳だ。本書には著者が欧州合同原子核研究機関(CERN)に在籍中の1990年、世界中のコンピュータにアクセスする手法 World Wide Web を考案するのだが、その過程が克明に記述された歴史的著作だ。WWWの成り立ちを知らなくても、ネットを使えるが、その成り立ちはとてもエキサイティングだ。
1995年の阪神大震災の際にぼくはネットを活用したボランティア団体に参加し、ネットのすごさを肌で知ることになった。会員の多くは阪大や京大でネットにたずさわる人たち、また大企業のサーバー管理者であったり、さながら、始まったばかりのWWWの世界の興奮の一端に触れる、またとない機会となった。当時は理解不能のことばかりだったが、本書を読むと当時の出来事が追認できる。
著者 Tim Berners-Lee、監訳者 高橋徹
2001年 毎日コミュニケーションズ発行
このタイトルのリンクは訳者も強く進めている W3C World Wide Web Consortium にした。ぼくには読解力がないので眺めているだけだが・・・。