エリザベス・ジョージ・スピア著『ビーバー族のしるし』を読む

ビーバー族のしるし
ビーバー族のしるし

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エリザベス・ジョージ スピア
あすなろ書房
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父親とともに遠い森にやってきた少年が、北米先住民のビーバー族の少年と知り合い、友情を深めていく感動的な物語。小屋が完成したところで、父親は13才の息子に留守を託して、少年の父親と妹を連れ帰るために旅立って行く。一人残された少年の心細い生活、そして、先住民の少年と出会うことで、揺れる心の成長をきめ細やかに表現されている。そうそう、この少年たちに愛される一匹の老犬の存在が重い。

先住民族が白人の開拓者によって狩猟の土地を追われていく時代の物語だ。先住民の生活や習慣に興味が惹かれた。また、土地の所有権に対する考え方など、仲の良くなった二人にも越えることのできない壁が分かりやすく表現されている。北米でそうだったんなら、北海道はどうなんかな、と思ってしまう。